【楽譜】ヨーク:クラシック・ギタリストのためのジャズ・ギター〜コード/メロディー(CD付)

3,630円(内税)

購入数

ジャズの世界でコード/メロディといえば、よく知られているスタンダード曲を意味します。ジャズ・プレイヤーは、あらかじめいくつかのスタンダードを古典的なレパートリーとして習得しているものです。

本書は、基本的な和声学とジャズ・ハーモニーを理解されている方が対象となります。ジャズ・ハーモニーの知識に不安がある方は、1巻目のアンドリュー・ヨーク ジャズ・ギター ハーモニーを復習しましょう。

また、譜面が読めること、そして右手と左手のフィンガー・スタイル・テクニックが身についていることも前提となります。TAB譜は使用しません。ただし、コード・ダイアグラムなどの記譜例が挿入されています。

「ジャズ・ギター ハーモニー」をマスターしたあと、さらなるグレード・アップをはかりたい方におすすめの1冊です。

『序文』より
コード/メロディとは何でしょうか?基本的には、メロディとコードを同時に演奏することです。ある意味では、メロディとハーモニーがすべて含まれているクラシック・ギター曲は、まさしくコード/メロディといえますし、その2つで曲ができ上がっています。しかし、ジャズの世界でコード/メロディといえば、よく知られているスタンダード曲のことを意味します。ジャズ・プレイヤーは、すでにいくつかのスタンダードを古典的なレパートリーとして習得しています。これらのスタンダード曲は、プレイヤーの誰でもコードとメロディを覚えているため、ギグでは、楽譜なしで突然演奏することもあります。

ギター・プレイヤーにとって、これらのスタンダード曲のメロディとハーモニーを同時に演奏することは、コード/メロディ・スタイルとして知られています。本書の目的は、コード/メロディを演奏するために必要なスキルを習得することです。本書には、ジャズ・スタンダード曲(スタンダード曲そのものは、著作権の制限により使用していないが)のいくつかのスタイルの例、エクササイズ、そしてメロディの中に見られる多様なハーモニーのセッティングを掲載しています。

本書は、ハーモニーの機能をとらえ、ジャズ・ハーモニーを理解している人を前提に書かれています。ジャズ・ハーモニーの知識に不安がある人は、1巻めのクラシック・ギタリストのための ジャズ・ギター ハーモニーを復習しましょう。

本書はまた、読譜できること、そして右手と左手のフィンガースタイル・テクニックを身につけていることも前提としています。TAB譜は使用しませんが、コード・シェイプをヴィジュアライズしやすくするため、コード・ダイアグラムが記されています。

本書を楽しみ、たくさんのことを学習してほしいと願っています。

Andrew York

本書は、全3巻あるクラシック・ギタリストのための ジャズ・ギター・シリーズの第2巻めです。1巻めのハーモニー(の原書)は、1999年に出版されました。第2巻では、ジャズ・チャートの読み方やドミナント・コードの種類(エクステンションやオルタレーション)、ii-Vプログレッション、コード・ヴォイシング、ブルース、セカンダリー・ドミナントなど、ジャズ・ハーモニーの基礎を解説しています。

本書の目的は、クラシックまたは他のフィンガースタイル・ギタリストに最もなじみ深いジャズ・スタイルであると著者も指摘している、コード/メロディの*コンテクストを専門に学習することです。やる気と探究心のあるクラシックまたはフィンガー・スタイル・ギタリストにとって、本書は、コード/メロディ・スタイルでの音楽創りを生涯にわたり楽しむための出発点となるでしょう。コード/メロディのスキルがあるギタリストは、ギグへ気軽に参加することもできるでしょう。

本シリーズの3巻めのクラシック・ギタリストのための ジャズ・ギター インプロヴィゼイション(仮題)は、インプロヴィゼイションに焦点を当てています。インプロヴィゼイションはクラシック・ギタリストにとって最も未知の領域なので、シリーズの中で最もエキサイティングな内容になるでしょう。ジャズ・プレイヤーとして演奏する機会がないクラシック・ギタリストも、即興で音楽を創り出す瞬発的な力の背景は知る価値がありますし、それらはクラシック・レパートリー全般の解釈にも応用すべきです。ジャズ・コンテクストに許される自由な表現と、その楽しさが、私たちをこの偉大なアート・フォームの学習、そして私個人に関していえば、すばらしいプレイヤーであり、コンポーザーであり、ジャズ・マンであるAndrew Yorkとの共同作業に魅了される所以です。

Nathaniel Gunod




著者 Andrew York (アンドリュー・ヨーク) について

Andrew Yorkは、ギターの世界においてひときわ異彩を放つ存在です。彼の作品はJohn WilliamsやChristopher Parkning、彼自身のレコーディングをとおして、多くのクラシック・ギタリストによく知られています。また、Windham Hill Recordsに代表される、いわゆるフィンガースタイル・ ギターの世界においても、彼の提供する作品は非常に人気があります。

Andrew Yorkはコンポーザーとして、プレイヤーとして、ジャンルを越えてそれぞれの世界に精通している数少ない存在といえます。

GSP RecordsからリリースされたYorkのセカンド・アルバムDenouementは、1994年Guitar Player誌の読者投票で「最高のクラシック・ギター・アルバム」に選ばれています。

Rhino Recordsからリリースされた アルバムLegends of Guitar-Classicalには、Segovia、Julian Bream、Los Romerosなど、多くの著名なギタリストの作品が収められ、York自身の作曲、演奏によるSunburstが収録されています。

彼はまた、世界的に名高いLos Angeles Guitar Quartetのメンバーでもあり、カルテットのために書き下ろした彼の作品は演奏され、レコーディングされています。

イメージはありません。

カテゴリーから探す